ドン・キホーテ

パリ・オペラ座での上演日:2012年12月18日(バスティーユ)

上映時間:約136分

音楽:レオン・ミンクス

編曲:ジョン・ランチベリー

振付/演出:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパの原振付に基づく)

あらすじ:

ドルシネア姫との出会いを夢見て、従者サンチョ・パンサと共に旅に出た老騎士ドン・キホーテは町娘キトリと出会いキトリこそ夢の姫君ドルシネアだと思いこむ。キトリは床屋のバジルと恋仲だが、父ロレンツォは貴族ガマーシュに嫁がせたい。キトリとバジルの結婚が認められるまでをコミカルに描くスペインの情熱が溢れた熱い舞台。

キャスト:

ドロテ・ジルベール(キトリ)

カール・パケット(バジル)

クリストフ・デュケンヌ(エスパーダ)

エロイーズ・ブルドン(ドリアードの女王)

メラニー・ユレル(キューピッド)

ギョーム・シャルロー(ドン・キホーテ)

ユーゴ・ヴィリオッティ(サンチョ・パンサ)

ローラ・エケ(街の踊り子)

サラ=コラ・ダヤノヴァ(キトリの友人)

マリ=ソレーヌ・ブレ(キトリの友人)

アリステール・マダン(ジプシー)

シャルリーヌ・ジザンダネ(ブライドメイド)

見どころ:

 マリウス・プティパが20代の頃、スペインで過ごした経験から、クラシック・バレエの中にスペイン舞踊をふんだんに盛り込んだ陽気で熱い本作。

 ルドルフ・ヌレエフは1966年にウィーン国立バレエのために、彼が得意とする足捌きや超絶技巧を盛り込んだ自身の版を振付けて踊り人気を博した。この作品をオーストラリア・バレエで再演、自身の演出・主演で映画化したところ、これも大ヒットし世界中で上映された。そしてパリ・オペラ座バレエでも改訂した上で上演して今も人気を集めている。

 セルバンデスの小説に基づいているものの、騎士ドン・キホーテはあくまでも脇役。バルセロナの街角で、理髪師バジルと宿屋の娘キトリのラブ・コメディが展開。二人の恋の手助けをするドン・キホーテと従者サンチョ・パンサ、ドン・キホーテが憧れる夢の姫君ドルシネア姫、闘牛士エスパーダ、キトリの父親が金目立ての縁談を進めたがっている金持ちの貴族ガマーシュなどの多彩なキャラクターが舞台狭しと動き回る。スペインらしい情熱たっぷりのキトリのカスタネットのソロ、結婚を反対されたバジルが企てるコミカルな狂言自殺など見せ場は盛りだくさん。華麗な技巧を誇ったヌレエフ振付ならではの高難度のテクニックが満載されたバジルのソロ、そしてキトリの32回転のグラン・フェッテで最高潮に達する3幕の結婚式は、ガラ公演などでもよく上演される。一方で、ドン・キホーテがドルシネア姫の夢を見るシーンでは、打って変わってクラシック・バレエのエレガントな美しさが堪能できる。キトリ役のバレリーナが二役でドルシネア姫役を演じ、チュチュを着たコール・ド・バレエが文字通り夢のような美しさでうっとりさせてくれる。

 本作では、今やパリ・オペラ座バレエを代表するエトワールに成長したドロテ・ジルベール、2018年大晦日に惜しまれながら定年で引退したカール・パケットが主演。スペインの血を引くジルベールの表情の豊かさと華やかなテクニックは必見。日本でも引退公演が行われるなど高い人気を誇ったパケットの温かい包容力と色男ぶりも魅力的だ。パリ・オペラ座ならではの統一されたメソッド、ロシア・バレエの「ドン・キホーテ」とは一味違ったエレガンスにも注目してほしい。

公開劇場 / 公開日

料金:一般3,300円 学生2500円(入場時学生証提示)

※ご鑑賞券は劇場窓口にてお求めください。 

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