イングリッシュ・ナショナル・バレエ団『白鳥の湖』
2025年正月1月1日(水)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか公開
出演ダンサー大谷遥陽さんよりメッセージが到着!
この度日本の皆様にイングリッシュナショナルバレエによるSwan Lake in the round(邦題:イングリッシュ・ナショナル・バレエ団『白鳥の湖』)をお届け出来る事を大変嬉しく思います。
こちらではこの公演の見どころ、裏話など少しお話させて頂きたいと思います。
今回主役を踊られた二人は高身長でとってもしなやかで美しく、二人の素晴らしいパートナーシップも発揮されています。特にオデット/オディールのSangeun Lee(イ・サンウン)のポワントを履いているのに全く足音がしない素晴らしいフットワークは見どころです。
このSwan Lake in the roundでは1度の公演で100人以上のパフォーマーが出演しなければならない為、毎回オーディションで50-60人ほどをこのプロダクション限定で雇います。
普通の劇場で踊る白鳥の湖でさえダンサーにとって大変な演目なのですが、このRound バージョンは舞台が円形でさらに大きい為、かなりの距離を走らなければいけません。
そのハードなリハーサルなどによる影響で今回ダンサーの怪我や病気がかなり多く、初日が開幕するまでにかなりのキャストチェンジもありました。ダンサーによっては当日に習っていなかった場所を任されることになり、数時間前にビデオで確認して踊る事も。
最終的には交代で役をする所、代わりもいない状態になりほぼ1キャストで13公演を繋ぐことになりました。
私達四羽の白鳥も実は全13公演同じキャストでした(笑)
この公演では3人で踊るパドトロワが4組同時に踊るパドゥドゥーズになっていたり、四羽の白鳥が背中合わせで八羽で踊っていたり、今まで皆様があまり見たことのない白鳥の湖に仕上がっています。
あともう一つ裏話としては、ロットバルトを踊っているJames Streeter(ジェームズ・ストリーター)の素晴らしいメイクは実は彼自身がしているんです。彼の高い演技力も注目して頂きたいです。
私を含めたくさんの日本に所縁のあるダンサーも出演しています。いつも応援してくださる皆様にイングリッシュナショナルバレエで踊る私達の姿を実際に映像で見て楽しんで頂ける事は私達にとって本当に喜ばしい事です。
そしてまたいつか実際にイングリッシュナショナルバレエが日本で、皆様の前で踊る事ができる日が来る事を願っています!
大谷 遥陽
【大谷遥陽 プロフィール】
3歳よりクラシックバレエを習い始め、2010年より佐々木三夏バレエアカデミーにて学ぶ。2015年に現パリ・オペラ座芸術監督のジョゼ・マルティネズに招かれ、スペイン国立ダンスカンパニーに入団。入団後4カ月でドンキホーテ全幕の主役キトリを踊る。 2018年9月ソリスト昇格。 2022年2月イングリッシュナショナルバレエにソリストとして入団。資生堂やGQ などにもアーティストとして取り上げられる。
photo by Amber Hunt
大谷遥陽さんフォトギャラリー
※『白鳥の湖』本編素材からの写真ではございません。特別に大谷遥陽様よりいただいた写真になります。
(C) Isabella Turolla
(C) Isabella Turolla