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2021年最も映画館で観たい映画、絶賛劇場公開中

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「映画館で観ると、全く違う作品だった」「これこそ映画館で観るべき作品」

​劇場で、究極の聴覚体験! 感動の声続々!!

✨2021年度アカデミー賞 音響賞・編集賞受賞✨
✨2021年アカデミー賞 作品賞含む主要6部門ノミネート✨
✨世界映画賞163部門ノミネート、82部門受賞、2020年アカデミー賞2部門受賞✨
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劇場鑑賞はここがスゴイ<その1> 監督こだわりのバリアフリー字幕版上映

劇場鑑賞はここがスゴイ<その2> 映画館ならではの優れた音響での鑑賞

※  ただし、本作はもともと本編に緻密に計算された音響の作り込まれているため、通常の映画館での鑑賞でも十分に作品の深みを味わうことができます

INTRODUCTION
日常あたりまえに聞こえている”音”、それが突然、聞こえなくなる・・・

突如難聴に陥るメタルバンドのドラマーの主人公ルーベンが直面する状態を、観客がまるで彼になったかのごとく味わえる本作は、2021年を代表する映画の1本として、本年度アカデミー賞で作品賞・主演男優賞・助演男優賞・脚本賞・編集賞・音響賞の主要6部門にノミネートされ、音響賞・編集賞の2部門を受賞。

イブニング・スタンダード誌のレビューでは「ニコラス・ベッカーの並外れたサウンドデザインに観客は心を奪われる。大ヒット作『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン監督作)や『メッセージ』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作)を手がけたベッカーは、本作でもあらゆる場面で革新をもたらしていて、端的に言えば、こんなにも聴覚で味わう映画は稀だ。これは、滅多に出会えない映画だ」と評した。

映画だからこそ体験できる、他人の体験・・・これは究極の擬似体験映画

本作は、人生を一変する困難に直面してもがく主人公の中に入り込まずにいられない映画の高い完成度があるが、観客は特に整ったサウンドシステム下で鑑賞をすることで、その醍醐味を味わえる音響・編集になっている。音響デザイナー、ニコラス・ベッカーとそのチームが見事に再現する主人公ルーベンを取り巻く音環境は、映画館の音響システムなら一層味わい深いものになるからだ。彼が聴覚ではなく身体的な振動を経験している様子や、全編通して”音”と”静寂”のシンフォニーで描く人生の切なさ・人間の強さ、そして挫折と再生をあたかも自分の体験として味わえる本作は、『ノマドランド』『ファーザー』『プロミシング・ヤング・ウーマン』に並ぶ、間違いなく本年度の映画シーンを代表する作品の1つだろう。

STORY

突如難聴になったドラマーのルーベンは、一緒にバンドを組む恋人ルーに難聴者のコミュニティに連れてい かれる。難聴であることをハンディとして捉えていなコミュニティの人々と過ごしながらも、その現実を受 け入れることの難しさに直面するルーベンは、自分の人生を前に進めるために、ある決断をする・・・。人 生の挫折・再生を描きながら、その主人公の人生を疑似体験できる秀逸な感動作。

CAST
​全ての配役がベストキャスト​。傑出した役者の演技に裏打ちされたドラマとしての確かな質。
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Director's note

『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』を長編映画の脚本として書き始めてから約8年が経ちました。実はこのプロジェクトは、その数年前に、私の親友であり、頻繁に共同で執筆活動を行っているデレク・シアンフランスとのコラボレーションとして始まりました。当時は、メタルバンドに所属する実在のカップルを題材にした、探究的でハイブリッドなドキュメンタリーでした。そのプロジェクトがこの映画に発展したのです。 

 

私たちがある時その題材を映画に取り上げたいと思うきっかけは明白な理由をいうことが難しく、素晴らしい謎だと言っていいでしょう。しかし、このプロジェクトについては、さまざまな点で常に明白なインスピレーションを得ていたと断言できます。例えば、音からの観点を映画的に追求することや、変幻自在のロード・ラブ・ストーリーの魅力などです。しかし、この映画のより大きな、そして最も重要なテーマは、何年もかけて、何度も何度も原稿を重ね、特に弟のエイブラハムが執筆に加わってから構築されました。

 

エイブラハムと私は何年もかけて、音楽、ストーリー、登場人物の背景など、映画のベースとなることについて深く探っていきました。その中には、ニューヨークに住むユダヤ人でレズビアンで写真家で映画ファンでもあり、60代で抗生物質を服用した後に耳が聞こえなくなった祖母の経験など、私たちの実際の家族から得た情報もあります。彼女(ドロシー・マーダー)は、強烈で並外れた知性を持ちながらもアルコール依存症の孤児で、聴覚障害者とろう者という2つの文化の間で、どちらにもつながる手段がないまま、さらに追い詰められてしまいました。彼女は残りの人生を、映画にバリアフリー字幕をつけるよう嘆願することに費やしました。私はこの映画を彼女の思い出に捧げます。 

 

また、私自身の、マサチューセッツ州の田舎にある精神的な共同体の家で育った子供の頃の鮮明な記憶も大いに参考にしました。私が育ったこのコミュニティでは、グルジェフという人物が教えを説いており、その哲学はこの映画の物語にとって非常に重要なものとなりました。人生の最初の10年間、週末は絶対的な静寂の中で共に働くコミュニティの中で過ごしていたことを、脚本を書き始めて何年も経ってから気付いたのです。 

 

『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』を撮影するまでの道のりは困難を極めましたが、今となっては、その道のりのすべての曲がり角、すべての失敗、すべての失望(その時はどんなに悲劇的であったとしても)が、特にキャストに関しては、逆にそのおかげではるかに良い映画になったと確信しています。ルーベン役にリズ・アーメッドを起用したことは、予想外であると同時に、全くの発見でした。彼は、プロジェクトを積み上げて「忙しくしている」のが好きな業界では、率直に言ってまれなプロセスへのこだわりを見せてくれました。撮影の4カ月前、リズは私と一緒に仕事をするためにブルックリンに移り住み、ドラムを一から学び、ブルックリンのろう者コミュニティと密に協力してASLを学びました。彼は、人生を変えると言っても過言ではないほど、感情的で肉体的なプロセスに身を投じました。 

 

私はこの映画を時系列で撮影し、俳優たちが物語のさまざまな感情の変化を完全に体験できるようにしました。私の考えでは、映画の中で現実の生活を排除するのではなく、可能な限り奨励すべきだと思っています。映画の中の生演奏は、様々な音楽のパートを別々に撮影し、後でごまかしてミックスするのではなく、文字通り生で演奏されています。私たちは、偽りの磨かれた完璧さではなく、本当の生の経験を提供したいのです。

 

私にとって重要だったのは、この映画が本物であり、直感的なアプローチであること、そしてこの物語が、ろう者、難聴者、そして聴覚障害者を親にもつ聞こえる子どもなど、多くの人々を包み込む文化や生き方の入り口となることでした。リズは、本物の聴覚障害を体験するために、様々な強さのホワイトノイズ(換気扇やテレビの砂嵐の音のように、すべての周波数において強さが一定になるノイズのこと)を発するカスタムメイドの装置を耳に装着し、自分の声さえも聞こえないという、進行性の聴覚障害に最も近い状態をシミュレートすることができました。

 

私たちは映画を”まやかし”だと思っていますし、ある程度はそうです。しかし、私自身、色々な方法でこの映画の中を生きましたし、この映画に関わったすべての人もこの映画の中で生きてもらいました。『サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~』は、この映画を観ることが、観客にとって”単に観たもの”としてではなく、その中で”生きたもの”として記憶に残るような直感的な体験をできるように努めた作品です。

ダリウス・マーダー(監督)

​作品基本情報

製作国:アメリカ 製作年:2019年 上映時間:120分
監督・脚本:ダリウス・マーダー
原案:デレク・シアンフランス
音楽:ニコラス・ベッカー、エイブラハム・マーダー
撮影:ダニエル・ブーケ
編集:ミッケル・E・G・ニルソン 出演:リズ・アーメッド、オリヴィア・クック、ポール・レイシー、マチュー・アマルリック、ローレン・ リドロフ

受賞歴:

世界映画賞163部門ノミネート、82部門受賞、2020年アカデミー賞2部門受賞の快挙!

 

リズ・アーメッド

2021アカデミー賞/ゴールデングローブ賞/英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート 2021年インディペンデント・スピリット賞 主演男優賞受賞
第26回 放送映画批評家協会賞 主演男優賞ノミネート

ポール・レイシー
2021アカデミー賞/英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート 2021年インディペンデント・スピリット賞 助演男優賞受賞 第26回 放送映画批評家協会賞 助演男優賞ノミネート

ダリウス・マーダー

2021年インディペンデント・スピリット賞 新人作品受賞 第26回 放送映画批評家協会賞 作品賞ノミネート
第26回 放送映画批評家協会賞 脚本賞ノミネート

 

音響・編集
2021年アカデミー賞 音響賞、編集賞受賞 第26回 放送映画批評家協会賞 編集賞受賞

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